Domoru_tt's Blog

吃音(きつおん)や趣味の海外旅行、Kpop、コーヒーを中心に好きなことを書き綴りますぜ。

吃音が理解されにくい5つの理由

どうもTTです。

 

皆さんは吃音という症状をご存知ですか?

 

ご存知ない方でも大丈夫。

 

私と一緒に吃音が社会に中々理解されない現実を紐解いていきましょう!

 

医学的というよりかは、この社会に生きる1人の人間の視点からお伝え出来ればと思います!

 

 

 

 

 

 

そもそも吃音とは?

吃音とはいったい何なのでしょうか?

 

すごく簡単に一言でいうと、思い通りに喋れないという状況です。

 

より学術的な言葉で表すと、吃音の定義は以下のようになります。

 

吃音はコミュニケーション障害の一つに分類され、正常な会話の流暢性と時間的構成の障害があり、そのことが学業的・職業的・対人的意思伝達に困難を招いている。

出典:DSM-5(米精神医学診断マニュアル)

 

吃音の症状

大きく分けて3つの症状があります。

  • 連発(語音の繰り返し)「わ、わ、わたし」、「そ、そ、それで」
  • 伸発(語音の引き伸ばし)「わーーたし」「そーーれで」
  • 難発・ブロック(語音のつまり)「......わたし」「......そっ...れで」

出典:吃音ポータルサイト

 

上の吃音の症状例を見て、

 

「なんだぁ、そんなの私もたまにあるよ。」

「誰にでもある事でしょ。」

 

と思った方にぜひ理解していただきたいことがあります。

 

 

それは吃音が、

・早口なので噛む                                       

・緊張して頭が真っ白になる

・言葉が思い出せないので喋れない            

・活舌が悪い

とは根本的に異なるということです。

 

 

どもると噛むの違い

 

どういうこと??

 

「どもる」と「噛む」が本質的に異なる部分。

 

それは、

言うべき言葉は頭の中に浮かんでいるが、喉が閉まって言えない。

出典:週プレNEWS

なんとも的を射た分かりやすい表現だと思ったので医師の菊池良和さんの言葉をお借りしました。

 

吃音当事者の私にはとてもしっくりくる表現なのですが皆さんはどう思われますか?

 

吃音当事者を含めて、この違いや吃音症について正しく理解している人はそう多くはないと思います。

 

というのも、当事者である私でさえ、中学生や高校生のころは吃音を「噛む」延長線上にある単なるもどかしい癖だと認識していたからです。

 

(薄々噛むこととは違うと感じていましたが)

 

あまりにこの「癖」が治らなく、悩むことが多かったのでインターネットで恐る恐る検索してみると、それが吃音症という言語障害だということに気づきました。

 

事実を知った時は本当に衝撃的でしたが、妙に納得してすっきりした自分もいました。

 

こうした「どもる」と「噛む」に対する認識の違いが吃音当事者と非吃音者の間にある大きな壁だと私は感じています。

 

 

吃音に対する社会的な「認識」不足

 

まず医学的に見て吃音は非常に曖昧な存在。

 

一般的に、吃音に対する絶対的に有効な治療法が確立されていない。そして、吃音の原因も解明されていない。と言うのが定説です。

 

しかし、吃音の治療法は存在しその成功例もあると主張する人たちもいます。

 

実際にそうした治療法で吃音を克服した方もいらっしゃるようですが、その効果はあくまで短期的なものだったそう。

 

そしてこれら双方の意見の中立的な道を行くのが、吃音が100%治る方法はないが幾分かその症状を抑えることは出来る、と主張する派閥。

 

このどれを聞いても何が正しいのかなんて一般人には到底理解できませんよねぇ~

 

となってくると、1つ言えることは吃音自体が非常に曖昧な存在だということ。

 

曖昧な物事ってほんと理解しずらいですよね~~。

 

 

社会的な『認識』を得るには

社会で物事が認知されある概念として受け入れられるようになるためには、その社会に属する人々がその物事に対する普遍的な共通概念を共有している必要がある、と私は思います。

 

単に言葉を知っているだけではなく、その概念をも共有して初めて社会的に『認識』されている事になる、ということです。

 

例えば、私たちが「オバマ大統領」と聞いて思い浮かべるのは勿論この人。

 

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wikipediaより引用

 

オバマ大統領を知っていれば誰もがこの顔を思い浮かべるはず。

 

極論かもしれませんが、彼が共和党員だと主張する人は果たしているのでしょうか?

 

このように「オバマ大統領」という言葉は、例えば民主党員、黒人初のアメリカ大統領という普遍的な概念があって始めて社会に認識されていると思います。

 

しかし、「吃音」と聞いて私たちは何を思い浮かべますか?

 

仮に「吃音」という言葉を知っていたとしても、私たちが共通して思い浮かべることは何でしょうか。

 

「治療法が確立されていない曖昧な病気」

「流暢に言葉が喋れていないイメージ」

「あるいは以前の私のように吃音はただの癖」

 

と思うことは点でバラバラ。

 

これでは「認知」はされていますが、普遍的な共通概念がなく社会的に「認識」されている事にはなりません。

 

 つまり、

 

「吃音」という言葉を知っているからと言って社会に明確に認識されているわけではないのです。

 

 

 

 

吃音症状の個人差

私はこの個人差という言葉がさらに「吃音」の曖昧さを増大させていると思います。

 

例えるならばカレーの辛さ。

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辛さレベルが1~6まであるとしましょう。

 

 

Aさんは辛さレベル6のカレーを食べても嫌な顔ひとつせず淡々と食べ続けます。

 

一方、Bさんは辛さレベル2のカレーでさえ涙を流しながら食べ始めついにはギブアップ。

 

客観的にみると明らかにAさんの方が辛いカレーを食べているのにもかかわらず、Bさんの方がつらい思いをしています。

 

吃音当事者の間にも似たようなことが言えると思います。

 

傍から見れば割とスムーズに話せている人でさえ、実は心の底から吃音に悩んでいるかもしれません。反対に、吃音の症状は重いけれどもあまり気にせず生活している方々もいらっしゃいます。

 

つまり、吃音の当事者がその症状を必ずしも思い詰めているわけではないということ。

 カレーを辛いと感じるか否かもその人次第ですもんね。

 

このことから、吃音は見た目からは非常に分かりにくい障がいだと言うこともできるのではないでしょうか。

 

 

 

 

吃音診断で症状悪化?

上にも述べたように、吃音を気にしない人(自分が吃音だと認識していない人といった方が適切かもしれません)が一定数存在することは紛れもない事実です。

 

特に幼児期のお子さんが多いそう。

 

ちなみに言語発達が盛んな幼児期の吃音は自然に治ること(自然治癒)も多い様なのですが、この自然治癒という大事な時期に自分が言語障害だと知ってしまったらどうなるのでしょうか。

 

自然治癒の確率は70%ほどだそう。

 

もしかしたら「病気」という負のイメージが吃音を更に悪化させるかもしれません。

 

こうした意味において吃音は周囲の環境にとても敏感に反応する可能性があります。

 

先ほどにも申し上げた吃音に対する曖昧な知識で吃音の潜在的保持者を吃音症だと断定してしまう事は決して良い選択ではないでしょう。

 

吃音の絶対的な治療法が確立されていれば、吃音症の診断結果が必ずしも悪い方向に向かうとは限らないのですが。。。

 

 

 

吃音は放送禁止用語

こうした社会的な認識不足に加えて吃音者同士、または吃音者と非吃音者の間に生まれる齟齬が、吃音が社会に理解されない大きな理由だと考えています。

 

また、吃音の認知度が低い1つの理由として「どもり」という言葉放送禁止用語に指定されている、という事もあげられるのではないでしょうか。

 

語感が障害者や身体的欠陥・病気または身体的特徴を連想させるもの

 出典:Wikipedia

として「どもり」という言葉は1976年から放送禁止用語となっています。

 

先ほど「吃音」という言葉と概念は、その両方が組み合わさって初めて社会に認識されるようになると申し上げましたが「どもり」が放送禁止用語に指定されている以上、その概念のみならず吃音という言葉自体を知らない人も増えていくのではないでは、と思います。

 

 

まとめ

吃音という存在が社会に認識されていくのには5つの大きな壁が存在すると思います。

 

1.吃音者と非吃音者の吃音に対する認識の違い

2.吃音者間の個人差

3.吃音の認知度≠認識率

4.吃音の断定が及ぼし得る弊害

5.メディアによる認知度の阻害

 

吃音が社会で中々理解されない所以を自分なりにまとめてみました!

 

吃音に対する意見は様々だと思います。

 

なので共感した方、ちょっと違うなぁと思った方はこちらにコメントいただけると嬉しいです。

 

御一読ありがとうございましたTT